出版物と権利

出版物は、いくつかの権利を生み出すものです。
そして「著作権」と「出版権」がその主たるものです。

著作権は、「著作権法」に定められる権利で、著作物をある「財産」とみなし、そから派生する様々な権利の行使を可能とするものです。
作品の「上映権」「口述権」「複製権」「放送権」「二時的著作の利用権」などがそこに含まれます。
原則的に自費出版では、この著作権が作者に帰属するものと定められます。商業出版では、これが作者以外の団体や個人に分与されることがあります。
自費出版で著作権を作者に帰するものとした以上、上記したような各権利の行使は、これを他者がみだりに行使することは、違反となり、著作権侵害となります。
著作権は永続するものではありません。著作者の死後50年間の間存続する、という具体的な期間の定めがあるのです。

出版権は、書籍の出版において、著作権者の了承を得て出版・複製できる権利をさします。自費出版においては、まずは作者に出版権が与えられます。しかし、その著作物を書店に流通させる場合は、著作者は、出版権を出版社に譲渡する必要があります。

自費出版におけるトラブルの報告は後を絶ちませんが、その多くは、著者と出版社の間、またはそれ以外においても、権利の持ち主が誰なのか、というところを巡って展開されるものが多いようです。
契約の際に必ず、「権利のありか」を確認しましょう。ここを明確に説明できない出版社であれば、注意しておくべきところです。
上映や放送といった、出版物の扱い方については、出版社だけが関係してくるのではなく、問題ないと思って雑誌や新聞に掲載してしまった、小さな会合でスクリーン上映してしまったというような微妙なシチュエーションも想定されます。