大事なキックオフ・ミーティング

キックオフ・ミーティングは、あるプロジェクトの開始に際して、協力し合う個人や団体が集まって顔合わせして、今後の方針などを話し合うミーティングを意味する、ビジネス用語です。
本を出版すること、これは一つ一つが立派な「プロジェクト」です。

もちろん、商業出版に限った話ではありません。
自費出版においても、これはどういった狙いで出版されるのか、どのような人間に対して売り出すものなのか、どれくらいの規模で流通させたいのか、それらの希望は現実的なのか。
このような細部を決定せずにとりあえず動き出す営利団体、というのは想像がつきません。

家族に向けて、10冊程度を出版すればそれでいい。
だから、ミーティングなんて大仰なことはしなくてもいいんじゃ……、そんなことはありません。

「これは絶対に万人に受け入れられる素晴らしい作品です、何千部も印刷して、全国流通させない手はない!」そういう業者も中にはいます。
残念なことですが、そうやってどんどん話を大きくして、宣伝オプションや流通オプションを上乗せ請求することで利益を得る悪徳業者も、だいぶ少なくなっていますが、根絶には至っていません。
そうした意味でも、キックオフ・ミーティングは重要な機会です。ここでやたらとオプション追加の営業を行い、しつこいようだったら、契約取り下げも考慮した方がいいかもしれない、そんな試金石ともなります。

ここであげたのは良くないパターンでしたが、誠実で優良な業者であれば、このキックオフ・ミーティングで、細かく依頼者側の要望を確認してくれるはずです。それを尊重し、またよりよくするためのプランがあるならな提案してくれます。

このあと、何度もやり取りをすることになるのですが、この最初の「意向の共有」「見通しの明確化」というのは、全体を決める大事なスタートダッシュに当たります。

メールで完結する業者でも、最初の聞き取り、方針決定は丹念に行うでしょう。
しっかりと要望を述べ、相手の意見にもしっかりと耳を傾けましょう。