自費出版業社による宣伝

ともかく作品を書籍の形にして残したい。
家族分に上乗せして数十冊出版すればそれで良い。

そのような、ささやかな願いも、一昔前はとても実現の難しいものでした。
自費出版の普及はそうした願いを実現するのに最適な出来事でした。ささやかな日々の詩作がとても大事な趣味だった祖母の喜寿のお祝いに、書籍化した詩集をプレゼント、そんな素敵なことが、簡単に便利に、かつ安価で行うことができる時代です。

そうした作品は、大きく流通させることを望まない、考えてもみなかったという人が多いと思います。しかし、自費出版業界の興隆は、より積極的な流通・営業を望む作者の願いにも、対応できる可能性のある業界として、注目されています。

例えば、「日本一の小説を書いているのに、斬新すぎて商業出版社が刊行をしてくれない」と考えている作家がいるとします。
読者の手に届き、読まれさえすれば、必ず理解されるはずだ。そんな強い思いを、成功するかどうかはともかく、読者の手に届けるという手助けを、自費出版業者は行うことができるかもしれません。

そのためには、印刷して製品を作った、それ以降のプロセス、つまり宣伝が大事になってきます。宣伝の力によって、読者の手元に作品は届くのです。
ですので、印刷業者や製本業者に近いような、「モノ作り」特化型の自費出版業者ですと、その作品の宣伝や流通が不得手であることが多いようです。

反対に宣伝の得意な業者ですと、コネなども用いて、発言力のある書評家への献本やプレスリリース(宣伝用資料)の配信などを行い、効力の期待できる宣伝を行ってくれるところもあります。
これらは有料オプションとして選択できることが多いので、お財布と相談しながら、どのような売り方をしたいのか、という理想と合致させていきましょう。