出版社の編集・校正

 自費出版を行っていく中でゲラ刷りが郵送されてくると思いますが、著者は自分の誤字、脱字、文法の誤りがどのように校正されたのかをチェックします。そして全体に目を通した上で、書き加えたいことや再修正したい箇所が無ければ、了承した旨を返信することになります。書き直しがあれば、何度か同じやり取りを出版社との間で繰り返すことになります。そして不備が全く無くなれば、晴れて原稿が完成します。原稿が完成すれば、次に表紙、帯といった、読者に対するアピール媒体のデザインを考案します。
 ところで、校正の段階で気を付けるべきことに、「話し言葉と書き言葉」という分類があります。これは現代人にとっては峻別し辛くなっている概念ですが、書籍に記される言葉遣いは、会話で用いられるものとは異なるということです。話し言葉は専ら音声伝達のための言葉遣いであり、それをそのまま書き言葉に転用すべきではありません。書き言葉は文章用の言葉遣いとして独立しており、正しく用いる必要があります。確かに直接話法を多用した本などでは、話し言葉が主体となることもあります。しかしながら、それは取材対象の人物や登場人物の為人が、ダイレクトに伝わるように配慮された結果であり、あくまでも特殊な例と言えるものです。話し言葉を本体として文章を作成してしまうと、分量が簡潔になることはあっても、細部の説明に不向きであるため、結果的に伝えたいことが伝わらない可能性が高くなります。
 また、「造語」についても、校正段階で注意しましょう。適切な文章の原則は、大きな辞書に載っている言葉を使用することであり、独自の言葉を用いる時は、それなりの理由を必要とします。つまり造語は使ってはならないわけではありませんが、その造語でしか表現できない時に限り、許されるのです。
自費出版だけではありませんが、校正は出版するうえで大切な工程となると思います。
このチェック作業を怠らず、自費出版できるとよいのではないでしょうか。

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