商業出版の難しさ

商業出版は、出版社の利益が見込まれる必要があります。従って、無名の書き手が望んでも、多くの場合契約には至りません。稀に書き手の資格や経歴、専門性に光る物を見た出版社の人間が、突如アプローチしてくることはありますが、その場合は、出版社側が望むテーマに絞って執筆しなければなりません。特に世間の関心が寄せられているテーマは、出版社が書き手を探している可能性も高いと思われます。  出版社が求める書き手というのは、基本的に権威を有している人たちです。世の中には自称の専門家が溢れていますが、何らかの資格、経歴を提出できなければ、出版社も選定に二の足を踏んでしまいます。例えば大学や研究所に所属していれば、それだけで権威となり得ますし、経歴が素晴らしければ、出版社も前向きに検討するでしょう。逆に資格も職も実績も無ければ、相手にされないのは目に見えています。  ただ注意していただきたいのは、こうした傾向はあくまでもノンフィクションの書籍に当て嵌まるもので、フィクションの出版となると、別の選定プロセスが発生します。結論から言えば、フィクションの商業出版の道は、さらに険しくなります。どれほど優れた経歴、資格を持ち合わせていようと、それだけで出版してもらえるほど甘くはありません。フィクションは作品内容が全てであり、出版社の琴線に触れない限り、夢物語で終わってしまうのが普通です。時々ネット上で作品を発表しながら待っている人を見掛けますが、多くの人が同じ行動を取っているため、それだけでは出し抜くことはできないはずです。ではフィクションの商業出版に開かれた道とは一体何でしょうか。それは、文学賞の類を受賞することです。  

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